要注意!カフェインによる睡眠障害

5月末に差しかかり、風が気持ちよく感じられる季節になってきました。
過ごしやすい気候の中、コーヒーを飲みながらホッと一息つく時間は
心地よいものですよね。中には季節に関係なくコーヒーを飲むことを
日課としている方も多いと思います。
 
コーヒーがお好きな方の多くは「ステインの着色」というお口の悩みをお持ちですが、
コーヒーなどに含まれるカフェインによって、また別のお悩みをもたらす可能性もあります…
 
実は、カフェイン摂取により睡眠障害を引き起こしてしまうこともあるのです。

今回はお口への健康被害だけでなく、
睡眠にまで危害を与えてしまう可能性のある「カフェイン」についてご紹介いたします。
 
働いている時に一杯のコーヒーで頭がシャキッとし、
「やるぞ!」と気分転換した経験をお持ちの方もいらっしゃいますよね。
これはコーヒーに含まれるカフェインの効用です。
カフェインには眠気覚ましや運動能力の向上、疲労回復、記憶力向上などの
効果がありますが、日常的に摂取しているとカフェインに対する耐性ができます。
耐性ができてカフェインが効きにくくなってくると、
効果を実感するためにもっともっと…と飲んでしまうこともありそうですね。
 
日本では1日あたりの最大摂取許容量の目安は示されていませんが、
諸外国では200~400mgが目安とされています。
カフェイン200mgは、コーヒーで3~4杯、缶コーヒーで2本までとなります。
 
カフェインを過剰に摂取すると、
交感神経刺激作用により動機、不安、不眠、手の震え、嘔気などを引き起こします。
カフェインはエナジードリンクにも含まれていますが、
日本では2015年にエナジードリンクの多飲による死亡事故も発生しています。
 
そして、1日250mgカフェインを摂取し続けると、
慢性カフェイン中毒を発症することがあります。
これは、コーヒー好きの人はすぐに上限に達してしまいそうな量ですね。
 
カフェイン摂取を中断すれば、
12~48時間以内に頭痛や眠気、疲労感、イライラ、不安感などの
離脱症状が生じます。

カフェインを摂取して頭がシャキッとしたように感じる時は、
いわば元気の前借りをしているような状態です。
カフェインが代謝されて体から抜けてしまうと、元気や気分は摂取前より低下してしまうのです。
 
これは一種の中毒ですので、再びカフェインを摂ることで症状が落ち着きます。
 
コーヒーを飲まないとイライラする、常にコーヒーを飲んでいるといった人は
知らず知らずのうちに「カフェイン中毒」になっているかもしれません。
 
カフェイン中毒かも…と思った方は、
お口の健康はもちろん、生活改善のためにも
水やノンカフェイン飲料を飲むことをお勧めします。

このページの上部へ